こんにちは!旅するボタン屋、更紗屋雑貨店のmeiko(@zazie7)です。
フランスの田舎に滞在するようになってから、フランスの人々が暮らしの中に花やハーブなどをさらりと取り入れている場面をよく見かけるようになりました。
今回は、自家製のリンデンティーを作った時のことをお話しますね。
リンデン(Tilleul)の花を収穫
パートナーさんのお姉さんのお宅に伺った時のこと。
「ちょうどTilleul(ティユール)が満開だから、ティザンヌ用に収穫しましょう」
と言われました。
庭に出ると、甘くさわやかな香りがふわり。
Tilleulを辞書で引くと、菩提樹とのこと。
ただし、お釈迦様が悟りを開いたと言われるあの菩提樹とは異なり、
フユボダイジュとナツボダイジュの自然交配種といわれ、日本語では「リンデン(バウム)」の名称で親しまれています。
リンデンの花
初めて見る、リンデンの花。
とても不思議な形で、葉っぱのようにも見える苞(ほう)の表面からにょきっと茎が伸び、
その先端に小さな花火のような花が咲いています。
どうやらこの咲いたばかりというタイミングが大事だそうで、花が枯れてしまった後ではだめなのだとか。
後日お邪魔した時には、花が散ってしまってこの姿。
香りもほとんど残っておらず、こうなってしまうと、お茶にはできないのだそうです。
3人で手分けして、手の届くところにあるリンデンを摘み取っていきました。
地道な作業ですが、いい香りに包まれながらおしゃべりをし、手を動かす…まるで物語の中のシーンみたいだなと思ったり。
1時間ほどかけて、かごいっぱいのリンデンが集まりました。
これを持ち帰り、大きなお皿に広げて時々空気を通しながら、10日間ほど乾燥させて…
できあがったのがこちら、からからに乾燥したリンデンの苞と花。
満開の時と同じような、いい香りがしっかり残っています。
フランスのハーブティー「ティザンヌ」
フランスではハーブティーのことを「tisanes(ティザンヌ)」といい、いわゆる紅茶や緑茶等とはしっかりと分けて考えるようです。
食後のひとときには、コーヒーなどと同じようにティザンヌを選ぶ人も多いとか。
ハーブと密接に暮らしてきたフランスの家庭では、昔から庭にリンデンの木やミント、ラベンダーなどを植えて、日常的に用いてきた歴史があるのだそうです。
さて、出来上がったリンデンにお湯を注ぐと、明るい緑色のティザンヌになりました。
カラカラに乾燥していたお花がふんわりと蘇って、見た目もかわいいリンデンのお茶。
初夏の草原のような爽やかな香りと、優しいはちみつのような甘さを感じさせます。
くせのない味わいで、ハーブティ初心者さんにもおすすめです。
他のハーブとブレンドしてもおいしいお茶ができそう…今度ミントも合わせてみようかな。
リンデンの花からとれるはちみつもとてもおいしかったので、帰国の際は絶対持ち帰ろうと思っています。
リンデンティーの効果は?
お姉さんのお話だと、夜寝る前に飲むととてもよく眠れるとのこと。
時差のせいか、こちらに来てから夜中になんども目が醒めてしまっていた私はさっそく、眠る前に少し濃いめに抽出したリンデンティーを飲んでみました。
すると…
この旅で初めて、朝まで一度も目覚めることなくぐっすり眠ることができたのです(笑)
その効果には本当にびっくりしました。
グッドナイトティーとしてよく飲まれているのというのも納得。
もちろん、ノンカフェインなのもありがたいですね♪
暮らしの中に、自然のものをさらりと取り入れるフランスのライフスタイル。
少しずつ、学んでいけたらいいなと思っています。
今回もここまでお読み頂き、ありがとうございました!
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