2020年、あけましておめでとうございます!
旅するボタン屋 更紗屋雑貨店のmeiko(@zazie7)です。
今年も、海外の旅の様子や日々の体験などを気ままに綴っていこうと思っていますので、よろしければお付き合いくださいませ♪
私は現在、フランスのブルゴーニュ地方にある小さな村に滞在しています。
こちらに来てからおよそ1ヶ月。
その間に、4回の大小のパーティを経験しました!
フランスの家庭に滞在していて解ったのですが、
フランス人はとにかく、「人と集まるのが大好き!」(笑)
特に誕生日や記念日などのイベントがなくても、突然友人などから
「ちょっと明日、うちにご飯食べにこない?」
なんてお誘いがきたりするのです。
そんな「フェット」(fête)とよばれるフランスのホームパーティ。
今回経験した中でも、新年を迎える前日のフェットがとても印象的だったので、
詳しくご紹介します。
ブロカントに彩られたすてきな家で…
今回、フェットの会場になっていたのは、私がお世話になっている家主さんの友人のお宅。
築200年ほどの農家だった建物を、モダンにリノベーションした素敵なお家で、入った瞬間から感動しっぱなしでした…!
キッチンのシェルフに飾られた器やピッチャーは、現役のものも。
蚤の市で見つけたらきっと買ってしまいそうなコンポティエも、しっかりと使われています。
フランス人はとにかく果物が大好きで、キッチンのフルーツを切らしてしまうことがほとんどないというイメージ(笑)
感動したのが、この大きな暖炉。
「ヘンゼルとグレーテル」で描かれていそうな大きさがあって、
パチパチと音を立てて燃える炎、薪の香りが、なんとも言えない雰囲気を醸していました。
暖炉の隣には、このお家の女主人さんのお孫さんたちのためのコーナーが。
アイアンのデイベッドを活かした、可愛さと大人っぽさが同居したクリスマスのディスプレイに脱帽です…
ひとつひとつのインテリアや食器、キッチンのしつらえに見入っていた私に気づいたマダムが、「昔、あちこちのアンティークショップや蚤の市で買い集めてきたの」と嬉しそうに話してくださいました。
私がブロカント好きで、フランスで蚤の市巡りをするバイヤーだという話をマダムにしたところ、家の奥にあるワインセラーや、プライベートな2Fのベッドルームまで見せてくださって大感激。
こんな時、思いのままにフランス語が流暢に話せたらなぁと思いつつ、それでも英語とたどたどしいフランス語で会話を楽しみました。
アペリティフ〜前菜で3時間?!
さて。新年パーティの集合時間は7時。
到着するとまずコートを別室に預け、テーブルに着くまでにしばし暖炉のまわりや玄関などで立ち話。すぐに食事が始まる訳ではありませんでした。
しばらくして、メンバーが全員揃うまで軽く乾杯して、グジェールというチーズ風味のシュークリームの皮のようなものをおつまみに食前酒を楽しむ時間になりました。
ここで出されるお酒は、甘めのものが主体。
私は日本から「MARU MATCHA」という抹茶のリキュールを持って行ったのですが、これが食前酒としてとても人気でした。
この「MARU MATCHA」、鹿児島の本坊酒造さんがお茶の下堂園さんが所有する知覧の農園で栽培されたお茶を使って作ったもの。
明るい黄緑色をしていて、飲むとふわりと緑茶の香りが感じられました。
水などで割ると風味が落ちるからストレートで飲む、と言われた時は大丈夫かな? と思いましたが、案外おいしく感じられるものですね♪
白いボトルや箱のデザインも好評でした!
外国の方へのお土産にもおすすめです。
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こちらは赤ワインとチェリーのリキュールを混ぜた自家製のお酒、甘くておいしかったです!
食前酒とおつまみを片手に、とにかくおしゃべり!
この日は大人と子供合わせて14人が集合しました。
集合時間から1時間遅れて、ようやく全員が揃い…
そこからさらに食前酒と前菜を楽しみます。
こちらは、私たちが持参した自家製フォアグラのテリーヌ。
1キロ分の生のフォアグラを塩・胡椒・アルマニャックに漬け込んでマリネし、
テリーヌに入れて湯煎をしながら低温で焼き上げたものです。
これがもう、絶品!でした!
今思い出してもそのなめらかな舌触りとコクを思い出して…よだれが…(笑)
1切れで大満足の濃厚な味わい…これが家で作れてしまうってすごい…
(作ったのは主にお世話になってる家主さんです…でもアルマニャック選んだのは私)
フォアグラに合うワインを…と出されたのがこちら。
このお宅、大きなワインセラーもあって…色々なワインがストックされていました。
2つ目の前菜として出てきたのが、こちらも私たちが持参したサングリエ(イノシシ)と豚のパテ。
パーティーの10日ほど前、家主と彼の会社の同僚さんというメンズ2人で作り上げた10キロ分のパテ、その一部を今日のためにとっておいたのです。
出来上がりから時間が経過して、味わいが落ち着いたこのパテも大好評。
サングリエの臭みもなく、上品に仕上がっていました。
このパテに合わせて…と出されたのがこちらのブルゴーニュワイン。
ひとつひとつのメニューとワインのマリアージュをイメージしてサーブするフランス人…
ここに暮らしていると、食のセンスがそのままその人を形作るのだと実感します。
この前菜2つが出るまでにかかった時間が3時間…
そろそろ日付が変わって、2020年になりそう(笑)
ようやく登場したメインディッシュ、そして新年へ
メインディッシュは、豚フィレ肉の煮込み、フィレミニョン。
パスタと一緒にいただきました。
ほろほろになるまで煮込まれた豚肉が肉汁に絡んで美味。
このソースをバゲットにつけながら食べるのがまた、おいしいんです…
メインディッシュを食べ始めてしばらくした頃、
メンバーがおもむろに「Dix, Neuf…」とカウントダウンを始めました。
「Trois, Deux, Un, Zero…Bonne Année!」
みんなでカウントダウン、そして「ボナネ〜!」の声。
そして椅子から立ち上がり、近くにいる人から順番に全員とハグ&キス。
つい数時間前までは顔も名前も知らなかった人の家で、
語り合い、食事を共にし、今はもう親しく抱き合っている、
それは私にとって、まるで魔法のような時間でした。
チーズにデザート…宴は続く
メインを食べ終わり、一息ついたところで出てきたのがこのチーズ盛り合わせ。
ベースになっているのはお皿ではなく直径30センチ以上のトレイ、
とにかく大きなチーズを、好きなように切り分けていただきます。
この時のチーズは、ブリー(トリュフ入り)、サンネクテール、エポワス、エメンタールなど。
チーズ好きにはたまりません♪
もちろん全種類食べてみましたが、特にブリーのなめらかさと濃厚さがお気に入りでした。
まだまだワインも出てきます…フランス人の胃袋って…!
そして最後に登場したのが、
こちらもお世話になっている家主さんと一緒に作った抹茶とフランボワーズのケーキ。
(私はナパージュ塗っただけの人)
日本から持って行った抹茶パウダーを入れたクリームと、
フランボワーズのピュレで作ったムースを薄手のスポンジ生地でサンドしたもの。
この意外な組み合わせ、おいしいかな〜?と実際に食べてみるまでドキドキしましたが、これがまた…絶妙なハーモニーを産んでくれていました(笑)
軽めのケーキだったので、14人全員がぺろり。
家主さんも、自分のレシピの新しいレパートリーに加えようと自信をつけていたようです。
デザートまで食べて、そろそろお開き…かと思いきや、
今度はこの40度のフレーバー付きラム酒が。
ジンジャー&シトロン風味と、パンデピス風味……
ちょっと舐めましたが、さすがに舌がピリピリしました。
これを小さめのグラスでくいっと飲んでしまうフランスの人々よ…
この年越しパーティ、結局私たちが家路についたのは、午前2時ごろでした。
美味しい食べ物と飲み物、そして友人らとの楽しい語らい。
一年の締めくくりと、新しい一年のはじまりの時間を、気のおけない人々と一緒に過ごす……そんなフランスの年越しのスタイルに、豊かな暮らしを感じた1日でした。
おまけ…いただいたクリスマスプレゼント
ちょっと前のエントリーで、日本のお土産を百均で用意した記事をアップしました。
このお土産をプレゼントしたところ、とても喜んでくださったファミリーが、私にもプレゼントをくださいました♪
キャンドルや猫のマグネット、
そして私の大好きなハリーポッターのトランプやキーチェーン!
こんなにいただいてしまって、申し訳ないくらいのお返しでした。
日本語を勉強中の女の子が、一生懸命に書いてくれたこのタグが嬉しかった〜!
今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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