鹿児島&ブルゴーニュ暮らし
Diary

ブルゴーニュの小さな村をお散歩

Bonjour! 旅するボタン屋、更紗屋雑貨店のmeikoです。

ブルゴーニュに滞在している、と言うと、ワイン好きの方からは「ブルゴーニュワインの!いいな〜」と反応を頂くことも。
その通り、ブルゴーニュ地方(バーガンディー地方とも呼ばれるそう)はシャブリやロマネ・コンティ、ボジョレーなど、誰でも一度は耳にしたことがあるようなワインの産地が含まれています。

そうなると、どこもかしこも葡萄畑なのでは…と、ここに来るまで私も思っていました。

私が今いる村は、こんな風に広大な麦畑に囲まれています。
作物は小麦以外にも、えん麦やひよこ豆、甜菜、菜種、ひまわりなど様々ありますが、主軸は小麦のようです。葡萄畑は少ししか目にしたことがありません。
この写真は去年の11月に撮ったものですが、秋に蒔いた麦が一斉に芽を出して一面を緑の原に変えていました。冬のヨーロッパは色がなさそう、と思っていたのですが、この風景だけ見るとちょっと春っぽくも感じるような。

役場に置いてあった資料で少しだけ村の歴史を調べたのですが、西暦1200年頃にはもう人が住み始めていたらしく、昔から農業で栄えていたようです。100年ほど前には鉄道も通っていたのだとか。
住民はここから近くの街まで働きに行く人がほとんどのようですが、農業を仕事にしている人も多い印象です。あとは、リタイアしてゆっくりすごしているシニアも多そう。

少しだけ晴れ間の見えた日に、短いお散歩に出ました。
滞在している家から1〜2分歩くと村はずれに来ます。

畑の緑と、葉を落とした樹のシルエットのコントラストが綺麗。

いつもは村の外周を一回りするのがお散歩コースなのですが、雨で地面がぬかるんでいて(未舗装の農道を歩くのが好きで…)急遽引き返して村の中を歩くことにしました。

こちらの建物、以前は村の学校だったそう。
確かに、屋根の上に鐘が見えます。
今は普通の家としてお医者さんが住んでいるのだとか。
この家の前を通ると、いつも中を見せてもらいたいという衝動に駆られます(笑)

何気ない路地。こんなに小さな村ですが、どの家も頑丈で高い門扉に閉ざされています。
「犬に注意」の標識もよく目にしますね…
のどかな村だけれど、そこはフランス。どんなところでも泥棒はいる、という意識で暮らしているようです。

こちらは村のメインストリート。
…なのですが、人っ子一人歩いていません(笑)

村の中心にある教会。ここに来始めてもうまる3年経つのですが、いまだに1度も中に入ったことがありません…日曜日以外は基本的に閉まっているみたいなんですよね…

シンプルですが、歴史を感じさせる趣が。
小さくてかわいいバラ窓をぜひ、内側から見上げてみたいなぁ…

こちらは以前学校としても使われていた村役場。
今は役場の機能と郵便局が一緒になっています……が、こちらも毎日開いているわけではなく、週に数日だけスタッフがやってくる仕組み。
郵便局は日曜日以外は毎日開いていて当たり前、と思っていた私ははじめ驚きましたが、慣れてしまえばまあ合理的でいいのかな、と思えるようになりました。

30分ほどの短いお散歩、結局誰一人とすれ違うこともなく終了(笑)
人の気配が全然ない村ですが、実は結構ご近所付き合いもあったりします。
機会があったら、ここで出会った人々のことも記していきますね。

今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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