Bonjour! 旅するボタン屋、更紗屋雑貨店のmeikoです。
2022年、あけましておめでとうございます〜！
昨年はコロナ禍の只中という世相も沈みがちな1年でしたが、TwitterやCLUBHOUSE等のSNS、そしてイベントを通してたくさんの素敵な方々やお店との出会いを頂き、とても充実した年となりました。
今年2022年は、活動をスタートした2002年からまる20年となる記念の年になります。
当時の私は26歳！！
古いHDDから出てきた写真と共に、ちょっとだけその流れを振り返ってみますね。
2002年1月、上荒田町の一角（現在、GMOペパボさんの鹿児島事務所がある付近）に
「beans」というプチ・アーティストが製作した作品や雑貨を委託販売するお店をオープン。
直前の2001年秋にKTSのナマ・イキVOICEのアートマーケットが開催されたこともあり、同イベントで出会ったアーティストさんらをはじめ、当時ブームになりつつあったハンドメイド作家さんや雑貨作家さんたちが販売に参加してくださいました。
今でもSNSで仲良くしてくださっているbeansからのお客様方もいらっしゃって、本当に感慨深いです…✨
当時天文館にあったMouffe cafeさんの入り口にディスプレイされていたこのブライスたち、実はbeansでオリジナルのアウトフィットや小物を作って納品させていただいたものなんです。
↑もしかして見覚えのある方もいらっしゃるかも…？
そんなあなたは私と同じ、古参のムッファーさんですね✨
beansはその後2005年の春に運営を他の方にお譲りし、私は母が30代の頃に運営していた店舗名「更紗屋雑貨店」を引き継いで、親子ユニットで活動するようになりました。
beans時代から海外で直接仕入れるようになった雑貨やビンテージボタンを中心としたブロカントの販売を主体とし、鹿児島市山田町の緑館さんの一角をお借りして2年ほどお店を運営していました。
緑館さんでのオープン前に撮影した写真。母が若い…（笑）
クリスマスイベントの時の様子。
緑館のさとこさんの空間はとにかく絵本の世界のようで、短い期間ながらもこの場でお店を開けたことがとても幸せでした。
※現在緑館さんは閉業されています。
私が鹿児島のターシャと慕うさとこさんが2020年まで綴っていたブログはこちら
この頃からホームページ制作やフライヤー、名刺等の企画・製作をきっかけに、個人店舗様の運営のお手伝いやアドバイザーも請け負うようになりました。
年に1〜2度ヨーロッパに渡航して買い付けをしていましたが、2019年からは今のパートナーである家主さんの住むフランス・ブルゴーニュでほぼ半年を過ごすように。
……と、ざっくりとこんな感じの20年。
大学時代に偶然知ったイギリス・フランスのビンテージ雑貨の世界に憧れて、雑貨×旅をテーマに動いてきました。
旅先で出会ったブロカントを、旅の話とともにお届けするという流れが、20年を経ていつのまにか自然に私の仕事になっていた事がとても幸せです。
いまこうしていられるのは、いつも応援してくださるお客様や見守ってくれる友人・家族のお陰だと、20年を迎えて改めて感謝しています。
これから先の20年後、どうなっていたいか。
それを思う時、いつも思い出す人がいます。
私が買い付けの旅を始めたばかりの20代後半の頃、ロンドンのカムデンパッセージの一角で畳1畳ほどの小さなボタン屋をしているおばあちゃんと出会いました。
天井からもぶらさがったボタンたちに圧倒されたのですが、その方曰く、
「私はあなた位の年頃のころからボタンを集め始めたんだけど、今こうして歳をとっても、世界中からお客さんが来てくれるのよ。あなたも今から始めたらいいわよ」
にこにこしながらそう話していた彼女とはそれきり、会えることはありませんでしたが、今でもずっと覚えています。そういえばアメリカのバークレイにあったボタン屋さんのおじちゃんも「俺の店には世界中から客が来る」って言ってたっけ。
体力勝負のブロカントの世界。元気なうちはまだまだ動き回って色々なものを探して、人とものとをつなぐお手伝いができたらと思っています。
そしてご隠居と呼ばれるような年齢になっても、ボタンに囲まれて幸せそうにしていた彼らのように、どこかで小さなお店を続けられたら嬉しいです。
今年1年もまだまだどうなるかわからない状況ですが、誰かの暮らしを少し楽しくするような「旅のかけら」を探していきたいと思います。
どうぞ本年も、よろしくお願いいたします！
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