鹿児島&ブルゴーニュ暮らし
Diary

鹿児島の古書店巡り&かごしま近代文学館「かごしま装丁展」へ

こんにちは!旅するボタン屋、更紗屋雑貨店のmeikoです。

今日は、中学時代からの友人とその高校生の娘さん(文学少女✨)と3人で、文系女子散歩を楽しんできました!その様子をお伝えします。

まずは腹ごしらえ…と、向かったのは天文館の「路のカフェ」。

ランチメニューから、ごろごろチキンと栗かぼちゃのドリアを選びました。

サラダバーにドリンクバー、アイスバーがついていたのですが、そのサラダが懐かしの(笑)ジャーサラダ!これが意外に食べやすくて美味しかったです♪カラフルに詰めてみました✨

メインのドリア。その名の通り、ごろっとしたかぼちゃとチキンがたっぷり!クリームソースが軽めだったので、ボリュームの割にさっぱりと頂けました♪

ちなみにこちらがオムライス!ふわふわな黄色い卵のにきのこクリームソースがこれまたおいしそう💕

90分制限があり、私たちが出る頃にはお待ちのお客様も。座敷席もあって、小さなお子さん連れでも気軽に利用できるお店でした!ぐりぶークーポンも500円分使えるようです。

食後、てくてくと歩いて次の目的地へ。今日は2軒の古書店を巡る予定だったのですが、たまたま鹿児島の老舗古書店、糸書店さんのシャッターが開いているのを発見!

創始者の方がまだご存命でお店にいらっしゃる時から時々母に連れられて来たことがあった古書店で、当時は番台に大きな鸚鵡がいたのを覚えています。どちらかというと本よりその鸚鵡が気になっていた私ですが、あのどこか甘い古本独特の匂いは幼い私に染み込んでいったのか、大好きな匂いの一つになっていきました。糸書店と、今のトワベールのそばにあったセンバ書房は、母のお出かけの鉄板だったのです。

その十数年後、信州の大学に進学した私、よもや老舗の古本屋と新古書店(いわゆる◯ックオ◯)で同時にアルバイトする事になろうとは…😆

と、それくらい古本が好きな私です。どちらかというと本を読むことより、本という「もの」に惹かれるので、読書量は大した事ないのに、未読の本が自宅にはたくさんあります。

以前はもっと薄暗い印象でしたが、今はとても明るい照明が入って見やすい店内になっていました。明治時代の本も無造作に積み上げられていたりして、なかなか面白いです。

店頭にはトールペイントがディスプレイしてあったり、クリスマスをイメージしたコーナーが作ってあったりして、以前よりどこか入りやすい雰囲気になっていました。

オープン日は、糸書店さんのInstagramでお知らせしているようです。ぜひ、覗いてみてくださいね!

次に向かったのは、泉町のトマルビル1Fにあるブックスパーチさん。(Instagramリンク)

今日お誕生日を迎えられた店長さんが運営する、その名の通り街の止まり木のような古本屋さん。セレクトされた新刊も並んでいます。

コンディションのいい本が揃っています。

このあたりの本の並びにぐぐっとくる人です。古本屋さんの醍醐味は、本棚の構成を眺めてにやにやする事だと思ってます。たまにツボな本のセレクトや配置に出会うともう「好き!!」ってなるのです。共感してくださる方、いるかなぁ…

次にお邪魔したのが、レトロフトにある古書リゼットさん。(Twitterリンク)

来年20周年を迎えられるリゼットさんは、レトロフトの「番頭さん」として親しまれています。今回写真はあまり撮っていないのですが、本の迷路のようなお店の作りと、人文・芸術系のセレクトが結構素敵です。店主の安井さんはフレンドリーなお人柄で、探している古本の相談も気軽にできる方。鹿児島の古本事情など、ぜひ聞いてみてください。もちろん買取も行っていらっしゃいます。

その安井さんとも話していたのですが、鹿児島は戦災で昔の本がたくさん焼けてしまったのが本当に残念。けれど、古本屋には時代を生き抜いた本たちが集まってくるのです。

煤けた古本を手にし、その本が生まれた当時のことやそれを持っていた人のことを想像するのも、私にとっては楽しい時間。幼い頃からのそんな体験が、古いボタンや雑貨を扱う今の自分

に繋がっているのかもしれません。

最後に向かったのは、かごしま近代文学館・メルヘン館。11月29日まで、「かごしま装丁展」が開催されています。入場料は常設と企画展合わせて600円です。

日本人ならタイトルを知らない人はいないであろう夏目漱石の「吾輩は猫である」。その装丁を手掛けたのは鹿児島出身の画家、橋口五葉でした。欧州の書籍に触れてきた夏目漱石のこだわりと、日本画から転向し東京美術大学で西洋画を学んでいた五葉から、日本の装丁文化は始まったとも。

展示会のチラシにも記載されていた、漱石の言葉がとても印象的でした。

「うつくしい本を出すのはうれしい。高くて売れなくてもいいから立派にしろと云ってやった。(中略)うれなくても奇麗な本が愉快だ。」ー夏目漱石 中川芳太郎あて書簡より

自分の分身とも言える本にかける、当時の作家たちの想い、それを具現化する画家たち。装丁のラフスケッチや出版社とやりとりした書簡なども展示されていて、とても興味深かったです。

他にも、与謝野晶子「みだれ髪」の装丁を手掛けた藤島武二や、鹿児島ゆかりの作家たちの装丁を紹介するコーナーも。

今日はよりによって持ち合わせがなくて買えなかったのですが、素晴らしい図録も販売されていました。また購入しに行かねば。

ちょっと駆け足気味な文学散歩になってしまいましたが、一緒に回った親娘さんも楽しんで下さったみたいで嬉しかったです☺️

今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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